マスター、いつもので
かしこまりました。シャカシャカシャカシャカ
お待たせ致しました、チェリーブロッサムです。
おしゃれなバーで美味しいカクテルを飲めればそれに越したことはありませんが、現在のコロナ禍では中々ハードルが高いですよね。
そこで今回は、 過去7年間町場やホテルのバーでバーテンダーをしてきた経験のある私が、仕事終わりの晩酌や自宅飲みを手軽にリッチにする方法を伝授していきたいと思います。
プロ仕様のお酒をご自宅で楽しんでみてはいかがでしょうか◎
晩酌、自宅飲みを手軽にリッチにする方法 ~カクテル編~
【晩酌、自宅飲みをリッチにする方法 ~カクテル編~】
- 純度の高い氷を使う
- 炭酸をなくさない
本当のプロレベルを目指すなら、お酒への深い理解と、ステアやシェイクの技術習得が必要不可欠です。
しかし自宅でつくるくらいの簡単なものであれば、そんな面倒くさいことをせずとも、ちょっと一工夫するだけで手軽にプロ仕様にすることができるんです。
自宅での晩酌がリッチになると、毎日の楽しみがより大きくなりそうですよね◎
純度の高い氷を使う
氷が溶けると味が水っぽくなってしまい、カクテルの品質が大きく損なわれます。 逆を言えば氷はなるべく純度の高い透明なものを使用するとカクテルが格段においしくなります。
氷を変えるだけでいいのでかなり手っ取り早いですね。
純度の高い透明な氷を手に入れる方法はふたつあります。
- 市販の氷を購入する
- 自分で氷をつくる
市販の氷を購入する
市販の氷ならコンビニ、スーパーどこでも純度の高い透明な氷を手に入れることができます。
コスト面で問題なければ市販の氷が最も簡単かつスマートな方法でしょう。
またネットでもAmazonフレッシュであれば氷を購入することができます。
しかしなるべくお金をかけたくないという方は次の方法がベストです。
自分で氷をつくる
自分で氷をつくる場合に必要な物は、アイスピックとプラスチック製ボウルです。
作り方はクックパットに分かりやすいのがあったのでこちらを参考にしてもらえればOKです。
水道水の場合、一度沸騰させるとさらに純度の高い氷がつくれますよ◎
炭酸をなくさないでカクテルを作る方法
バーテンダーが炭酸系カクテルをつくる際に注意することは、『いかに炭酸をなくさず完成されるか』です。
炭酸系カクテルは、炭酸が命です。
ここではハイボールを例に作り方を見ていきましょう!
【ジントニックで炭酸をなくさないコツ】
- グラスを冷やす
- グラスとウイスキーを同じ温度にする
- キンキンに冷えたソーダをゆっくり注ぐ
- マドラーはゆっくり一差し
因みにハイボールでおすすめのウイスキーはオーヘントッシャンです
スコットランドで唯一3回蒸留を行っているオーヘントッシャンのクリアな口当たりは、ソーダとの相性抜群!
疲れている時にオーヘントッシャンハイボールを飲めば、その爽快さで体の隅々まで清々しくなります◎
グラスを冷やす
しっかりと冷えたグラスを使用すると炭酸が抜けずらくなります。
グラスを冷やすときの注意点としては、食材などが入った冷蔵庫で冷やすのはNG。
理由は、食材の水蒸気がグラスに付着して臭いがついてしまうからです。
カクテルをつくる直前に氷を入れてマドラーで回しながらグラスを冷やすのが最適!
グラスが冷えたら氷は残して下にたまった水を捨てましょう◎
グラスとウイスキーを同じ温度にする
グラスにウイスキーを適量(30~45ミリ)いれます。
グラスにウイスキーをいれた段階では、おそらくウイスキーの方が温度が高いはずです。
このままソーダを加えると希釈熱が発生して温度が上がってしまいます。
希釈熱の発生に備えてグラスとウイスキーの温度を可能な限り下げておく必要があるんですね◎
マドラーで気が済むまで混ぜましょう!
希釈熱とは、溶液(アルコール)を溶媒(ソーダや水など)で薄める際に発生する熱のこと。希釈熱で上がる温度は平均で約3℃ほど。
キンキンに冷えたソーダをゆっくり注ぐ
大前提として温度が高いと炭酸は抜けやすくなります。
ですのでキンキンに冷えたソーダをなるべくゆっくりと注いでください。
注ぐ時の注意点は、グラスを傾けてなるべく氷に当てず、グラスの内側を伝うように注ぐことです。
注いだ時の衝撃によって炭酸が抜けてしまいますので、いかに衝撃を与えずに注ぎきるかが最重要ポイントです。
マドラーはゆっくり一差し
ソーダよりもウイスキーの方が比重が軽いので、ソーダが下に沈み、ウイスキーが上に浮いていきます。
つまり比重の違いにより自然と混ざるんです。
さらに綺麗に混ざるようにマドラーをゆっくり一差しさせます。ガチャガチャやっても炭酸が抜けるだけでまったく意味がないので、スマートに一差しで決めましょう。
ここではウイスキーを例に紹介しましたが、他のスピリッツ(ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ)をしようした炭酸系カクテル(ジントニック、モスコミュール等)についても注意すべき点は同じです◎
晩酌、自宅飲みを手軽にリッチにする方法 ~ウイスキー編~
【晩酌、自宅飲みをリッチにする方法 ~ウイスキー編~】
- グラスにこだわる
- ウイスキーの香りが最もよくわかるトワイスアップ
- オン・ザ・ロックなら丸氷を
グラスにこだわる
ウイスキーを嗜むならグラスにこだわりましょう。
良いグラスで飲むウイスキーは格別ですよ◎
ストレートなら蓋付きのテイスティンググラスで香りを閉じ込めるのが吉!蓋を開けた時の鼻を抜ける芳醇な香りを楽しんでください
オン・ザ・ロックならイタリアンブランド【ダ・ヴィンチクリスタル】のグラスがかっこよくて重厚感もあるのでgoodです◎
※人気ブランドなので売切れの商品も多いです。
ウイスキーの香りが最もよくわかるトワイスアップ
トワイスアップとは、 氷入れず、テイスティンググラスに常温の水とウイスキーを1:1で割った飲み方のことです。
ウイスキーの香りが最も引き立つのはアルコール度数20~30度です。
つまりトワイスアップをすることで、ちょうどウイスキーの香りが引き立つ度数になるわけです。
ウイスキーの香りを最大限引き立たせて、日々の嗜みをさらに上質なものにしましょう◎
オン・ザ・ロックなら丸氷を
バーでオン・ザ・ロックを注文すると丸氷で出てくることがありますよね。
オン・ザ・ロックの時になぜバーテンダーはかち割氷ではなく丸氷を選択するのか、それはかち割氷よりも丸氷の方が溶けるスピードが圧倒的に遅いからです。
理由は表面積にあります。
①小さい氷の集まりよりも一つの大きい氷の方が表面積が小さい。
②立方体よりも球体の方が表面積が小さい。
液体にあたる面積が小さいことで溶けるのが遅くなるんですね◎
丸氷を使うことで、ゆっくりと加水されていき変化するウイスキーの味わいを楽しみながら、長い時間をかけて存分に嗜むことができます。
一杯に対する満足度が全然違いますよ◎
透明で綺麗な丸氷は専用の製氷機で簡単に作ることができます。こちらの商品は16時間じっくり凍らせることで、純度の高い上質な氷を製氷することができる優れものです。
晩酌、自宅飲みを手軽にリッチにする方法 ~ビール編~
【晩酌、自宅飲みをリッチにする方法 ~ビール編~】
- 適正温度を理解する
- グラスで飲むなら清潔さが命
- 個性豊かなビールに目を向ける
適正温度を理解する
まずビール酵母には大きく2種類あります。下面発酵酵母と上面発酵酵母です。
それぞれ発酵温度に差があります。そして酵母の発酵温度がビールの適正温度となります。
適正温度のビールは香りが立ち、味わいが濃厚になります。
下面発酵
いわゆるラガービールと呼ばれるもので、日本でメジャーな低い温度でのどごしを楽しむビールがこれにあたります。
下面発酵酵母は約10℃のときに発酵をします。つまり下面発酵ビールの適正温度は10℃前後というわけです。
上面発酵
いわゆるエールビールと呼ばれるもので、主に寒いところで造られる海外ビールや日本のクラフトビールに多いです。
上面発酵酵母は15℃~25℃のときに発酵をします。 つまり上面発酵ビールの適正温度は15℃~25℃というわけです。
グラスで飲むなら清潔さが命
ビールを瓶や缶そのままで飲むのも良いですが、グラスに注ぐことで一気に雰囲気がでますよね。
ですが使うグラスには注意が必要です。
- 洗剤をしっかり落とす
- 拭くのはNG
- エンジェルリングをつけよう!
洗剤はしっかり落とす
ビールグラスを洗った時に洗剤をしっかり落とすのが大切です。
油分が付着してるとビールを注いだ時の泡立ちに悪影響を及ぼします。
拭くのはNG
ビールグラスを洗った際に水滴を拭こうとしますが、実はそれNG行為!
ビールグラスを布巾で拭くとグラスの内側にカスが付着してしまい品質や泡立ちが損なわれてしまいます。
自然乾燥で乾かしましょう!
エンジェルリングをつけよう!
『エンジェルリング』とは、ビールを飲んだ後に残ったリング状の泡のことです。
美味しいビールを飲んだ証といわれています。
『エンジェルリング』はグラスの内側が清潔で、グラスが適度に冷えている状態でビールを注ぐことにより発生します。
『エンジェルリング』をつくることが出来たら美味しいビールを飲めたと言っていいでしょう!
個性豊かなビールに目を向ける
ビールは数あるお酒の中でも最も種類が多いお酒であると言われています。
日本、そして世界中の至る所で造られている個性豊かなビールたちに目を向けることで、毎日の晩酌が壮大な冒険に変わり、上質なものになるはずです。
日本のクラフトビール
クラフトビールの定義は以下の3つです。
- 小規模であること
- 独立していること
- 伝統的であること
日本各地に点在するクラフトビールの醸造所はどれも個性豊かでそれぞれ強いこだわりと誇りをもってビールを造っています。
日本のクラフトビールで最も有名なのは『ヤッホーブルーイング』ではないでしょうか。
また日本各地のクラフトビールをレンタルビールサーバーで気軽に楽しめる『DREAM BEER 』というサービスもあります。
レンタルサーバー代は基本無料です◎
海外のビールたち
海外のビールに目を向けるとかなり個性的です。
詳しく解説していたらキリがないので、面白いビールをいくつか紹介しますね(*’ω’*)
自然酵母のフルーツビール
ランビックというスタイルで、自然酵母を使って発酵させたビールです。
口に含んだ時にフルーツの香りがいっぱいに広がり、まるでジュースを飲んでいるかのような感覚になります。
れらを飲むと、ビールへの固定観念が完全に取り払われますよ◎
小麦が原材料のホワイトビール
本来ビールは大麦を原材料として造られますが、ホワイトビールは小麦を原材料として造られます。
小麦を使用することにより味わいがソフトでまろやかになり、また多くのホワイトビールがコリアンダーやオレンジピールなどの副材料を配合することでフルーティーな仕上がりとなります。
私はもともとビール嫌いでしたが、ホワイトビールと出会ってからビール党に変わりました
重厚な味わいのIPA
IPA(インディア・ペール・エール)というスタイルで、アルコール度数とホップ使用量が高い、強い苦味とフルーティーな味わいの重厚なビールです。
IPAはもともと輸入中の品質劣化を防ぐ目的で造られたビールなんだそう。
IPAはゆっくりと時間をかけて嗜みたい大人のビールです
世界一苦いビール
IBU(インターナショナル・ビタネス・ユニット/国際苦味数値)というビールの苦味を数値化した単位があります。
計算上も止められた数値なのでけっして一概には言えませんが、IBUの数値が高いほどビールの苦味が強いことになります。
因みに日本で販売されている一般的なビールのIBU値は20前後です。先に紹介したIPA(インディア・ペール・エール)だと50~100以下がほとんどです。
例えば『アサヒスーパードライ』のIBU値は16、アメリカの『ストーンIPA』のIBU値は77です。
それでは世界一苦いビールのIBU数値が気になりません?
世界一苦いビールはデンマークのビール『ミッケラー 1000IBU IPA』でIBU値は驚愕の1000!
まさに規格外のモンスタービールといっていいでしょう。
私は一度飲んだことがありますが、予想通りのホップ爆発でした。でもフルーティーさもあって美味しかったですよ◎
このモンスタービールを販売しているサイトを紹介したかったんですが、希少価値の高いビールなので在庫をかかえているサイトを見つけることが出来ませんでした(/_;)
でも人生で一度は飲んでほしいビールです!見つけたら報告します(‘ω’)ノ
晩酌、自宅飲みを手軽にリッチにする方法を紹介しました
晩酌、自宅のみを手軽にリッチにする方法を紹介しました。
これらのカスタマイズは無限なので、本当はもっと紹介したい気持ちですがキリがありませんよね◎
あなたのお酒ライフが少しでも豊かになることを心より願っています(*’ω’*)
また気が向いたらお酒系の情報発信をしたいと思います
コメント